トラックボール付きキーボードの自作を進めるにあたって、まずは具体的な仕様を検討しました。今回は過去に使い慣れた DEC HiNote Ultra II(以下DHU) の要素を取り入れつつ、無線接続やトラックボールの追加といった新しい挑戦も加えていきます。
DHUのキーシートを活用する
キーボードの核となるキーシートは、DHUのキーシート を使用します。このキーシートは 18mmのキー間ピッチ で、一般的なキーボードに比べると若干小さめです。しかし、過去に使い込んできたこともあり、慣れれば十分快適に操作できると判断しました。
以前、このキーシートとDHUの筐体下半分を組み合わせて、Strawberry Linux の EZUSB-FX2 を使った有線接続のキーボードを自作したことがあります。今回はそれを一歩進めて、無線接続に対応した設計を目指します。
ケース設計の工夫:DHUのケースをベースにする
ケースは基本的にDHUのケースをベースにします。ただし、今回のプロジェクトではさらに工夫を加えます。具体的には、Let’s Noteのトラックボールを搭載可能な構造 に改造する予定です。このトラックボールは操作性に優れており、快適なポインティングデバイスとして活用できると考えています。
また、トラックボールの取り付け位置 については、DHUのデザインを参考にして配置を検討します。これにより、過去の操作感をできるだけ再現できるようにします。
新しい課題:マウスホイールの実現
一つ課題となるのが、DHUにもトラックボールにも備わっていないマウスホイール機能です。現代の作業環境では、スクロール操作は欠かせません。この機能をどのように実現するかは、今後の設計の中で検討していく重要なポイントです。例えば、トラックボール周辺に追加のセンサーやボタンを設けることで、スクロール操作をエミュレートする方法を模索する予定です。
次に向けて
これらの仕様をベースに、次は具体的な設計とパーツ選定に取り掛かります。キーシートやケースだけでなく、無線モジュールやトラックボール周辺の部品も選ぶ必要があります。次回の記事では、それらの選定過程や技術的な検討内容について詳しくお話しします。
Qosmioの外付けキーボードとして使っていた。
トラックボールはUSB接続のものを流用して
むりやり組み込んでいたらしい。