トラックボール付きキーボードの自作に向けて、仕様が決まったところで次は部品選びです。今回は、DHUのキーシート と Let’s Note AL-N2のトラックボール をベースに、自宅用と職場用の2セットを作成するため、必要な部品の選定と購入を進めました。
主な部品の選定:キーシートとトラックボール
キーシート(DHUのキーシート)
打鍵感がしっくりくる DHUのキーシート を再利用します。16×8のマトリックス構成で、最低24ピンのGPIOが必要と判断しました。
トラックボール(Let’s Note AL-N2)
快適な操作感を求めて、Let’s Note AL-N2のトラックボールを採用。キーシートとトラックボールは、それぞれ eBay と ヤフオク で購入しましが、Let’s Note AL-N2からトラックボールユニット取り出して使うことにしました。
マイコンの選定:BLE対応とピン数の確保
DHUのキーシートを活用するにあたり、GPIOが24以上必要でした。この要件を満たすためのマイコンとして以下を検討しました
• BLE Micro Pro
ピン数が足りず、今回のプロジェクトには不向き。
• ISP1807ピッチ変換基板
GPIOのピン数が要件を満たし、無線接続に対応。さらに、同様の構成で作成された例があったことから、これを採用しました。
ただし、ISP1807では QMK を使えないため、ファームウェアはArduinoを用いて自作することにしました。
その他の部品
以下はキーボードの設計に必要なその他のパーツです:
• キーボード用フレキコネクタ
DHUのキーシートをマイコンに接続するための重要な部品。
キーボードの8本単子用。
キーボードの17本端子(内16本のみ有効)用。
• トラックボール用フレキコネクタとケーブル
トラックボールをDHUケースに組み込む際に4本単子向けを使用。
あとは予備のケーブルも購入。
• LipoAmigo
電源回路については専門的な知識が不足しているため、充電モジュールとしてLipoAmigoを選択。
• 昇圧基板
ISP1807ピッチ変換基板を5Vで動作させるために使用。
• リチウムポリマー電池
無線接続の電源として採用。
• 電源スイッチ兼LED
LED付きのタクタイルスイッチを採用。
• ダイオード、抵抗などの電子部品
キーボードの動作やトラックボールの接続に必要な細かなパーツ。
購入時のポイント
• 希少な部品(DHUのキーシート、Let’s Note AL-N2のトラックボール)は、中古品の流通が限られているため、eBay や ヤフオク を活用して確保しました。
• 電源関連部品や基板は、信頼できる電子部品通販サイトを利用し、互換性を確認しながら選定しました。
次に向けて
部品が揃ったことで、いよいよ試作に向けた準備が整いました。次回は、これらの部品をどのように組み合わせ、キーボードとして動作するようにするかについて詳しくお話しします。
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