自作キーボードの次のステップとして、回路図を設計し、プリント基板(PCB)のデータを作成しました。完成したデータを元にPCBを発注し、製造された基板が手元に届くまでの流れを以下にまとめます。
使用した参考資料
- 回路図と基板設計の基礎知識
設計の基本は以下の書籍を参考にしました。
- KiCadの使用方法
回路図と基板設計にはKiCadを使用しました。 - 電源ライン設計
電源ラインの太さなど、設計上の注意点は以下を参考にしました。
その他の使用ツールと工夫
- 自動配線ツール
自動配線には以下のツールを使用しました。配線が自動で進む様子は見ていて面白いものでした。 - 回路図シンボル作成ツール
オリジナルの回路図シンボルは以下のツールでひな形を作成しました。
作成した設計データ
回路図
作成した回路図では、キー入力、トラックボール、電源回路など、必要な全ての機能をカバーしました。
(上記回路図には、ここまでの記事で説明していないオプションボタンなども含みます)
PCBデータ
- コネクタの配置
- 上部2つのコネクタ:キーボードシート用。
- 下部中央の下向きコネクタ:トラックボールユニット用。
- 固定用スルーホール
- 基板をケースに固定するための穴を設計に含めました。
その他
上記以外に、電源スイッチ用の基板を別途作成しました。電源スイッチを筐体の横に配置するためです。
PCBの発注と完成品
作成したPCBデータを元に発注を行い、製造された基板が手元に届きました。
注文方法は以下のサイトを参考にしました。
・基板色は緑色にして
・鉛フリーにしました。
完成品は以下の特徴を持っています:
• コネクタ配置が計画通り。
• スルーホールの精度も良好。
次に向けて
次回は、外装設計編(3Dモデルの設計とプリント依頼)に進みます。
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